2011年アニメソング10選
こんばんは~
さて、タイトルの通り今回は2011年のアニメソング10曲についての記事となります。
今更になって2011年?と思われる方も少なくないかもしれません。
しかし、2011年のアニメソングについて、いつかは何かしらの形で振り返りたい、振り返らなければいけないと常々思っておりました。
私にとって、2011年といえば東日本大震災が発生した年であり、また、大学入学を果たした年でした。
東日本大震災で日本は大混乱にあり、日々報道されるニュースを見て私も少なからず不安の中にいたこと、また、大学という新たな環境にも適応するのに四苦八苦していました。
特に後者については1年間ずっとそのような状態であったと思います。
そんな中、同年放送されていたアニメーションおよびそれらの主題歌には常に励まされてきました。
特に後者について、音楽といえばほぼアニメソングしか聴かない年であったように思います。
私にとって2011年という年は、文字通りアニメソングと共にあった年でした。
アニメソングのCDを購入したり、レンタルしたりといったことを本格的にするようになったのもこの年からではないかと思います。
だからこそ、この年に聴いたアニメソングというものは、これまでの人生の中でも飛び抜けて思い出深いものになりました。
私のTwitterのフォローイング周りを見ていると2020年上半期楽曲10選についてのブログ記事投稿の流れも大分盛んになっているようで、このタイミングで2011年のアニメソング10選の記事を投下するのは逆張りのように思われるかもしれません。
しかし、私自身の特性として一度起きたやる気の持続時間は非常に短く、また、そのやる気が再度復活するには冗談抜きで年単位の時間を要するものと考えられます。
今回、そのやる気の火が奇跡的に点火しました。
なので今しかないと思い、こうしてキーボードを叩いているところです。
それでは以下、振り返っていきたいと思います。
<目次>
- アリアリ未来☆(高梨奈緒(喜多村英梨),土浦彩葉(井上麻里奈),近藤繭佳(荒浪和沙))
- SUPER∞STREAM(篠ノ之箒(日笠陽子), セシリア・オルコット(ゆかな), 凰鈴音(下田麻美), シャルル・デュノア(花澤香菜), ラウラ・ボーデヴィッヒ(井上麻里奈))
- Os-宇宙人(エリオをかまってちゃん)
- オリオンをなぞる(UNISON SQUARE GARDEN)
- Morning Arch(河野マリナ)
- Oh My God♥(戸松遥)
- 面影ワープ(nano.RIPE)
- READY!!!(765PRO ALLSTARS)
- Party Love~おっきくなりたい~(RO-KYU-BU!)
- Unmei♪wa♪Endless!(放課後ティータイム)
アリアリ未来☆(高梨奈緒(喜多村英梨),土浦彩葉(井上麻里奈),近藤繭佳(荒浪和沙))
「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ」ED曲
色々な意味でインパクト大のED映像は一部で反響を呼び、ほぼ動きのないシンプルで作りやすい構成もあってなのか、ニコニコ動画等各種動画サイトにて様々なパロディMADが作られました。
また、「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」の放送当時は東日本大震災が発生した時期でもあり、日本中が大混乱に陥る中、私もあらゆる不安を抱えていた毎日でしたが、だからこそそのような情勢とは真反対の、おバカでちょっぴりエッチな世界観がブレないラブコメディである当アニメには本当に心を救われました。
本楽曲の、キャッチーでノリの良い曲調はつい口ずさみたくなりますね。
この曲を流しながら、サビの「とーびこんだならー」の後に続けて「とーびこんだならー」と追従して歌った瞬間部屋に親が入ってきたあの日も今では良い思い出です。
「恋速移動中」や「LOVE至上主義のモラリティー」といった作詞のうらんさん独特のセンスあふれるワードもとてもツボです。間違いなくこの楽曲の魅力を引き立てている大きな要因の一つだと思います。
これらのワードを日常会話で一度は使ってみたいと常々思っているのですが、残念ながら本日に至るまでその機会は訪れていません。
<余談>
dアニメストアさん、「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」の配信いつまでもお待ちしています(2020年6月28日時点では未配信)
こんにちは。ドコモ公式サポート菅原です。dアニメストアに関するツイート拝見しました。配信希望の『お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!』については、今後の取り扱い作品の参考として、当方からリクエストを伝えました。
— ドコモ公式サポート (@docomo_cs) March 22, 2019
SUPER∞STREAM(篠ノ之箒(日笠陽子), セシリア・オルコット(ゆかな), 凰鈴音(下田麻美), シャルル・デュノア(花澤香菜), ラウラ・ボーデヴィッヒ(井上麻里奈))
「IS<インフィニット・ストラトス>」ED曲。
登場キャラクターがひたすら走り続けるのを繰り返すED映像、また、話数を重ね、メインの登場キャラクターが増えるごとにその登場キャラクターがED映像に追加されていくという手法は放送当時ある種話題になりました。
また、この当時は「けいおん!」に影響されて楽器を始めた若者が急増した(本当かどうかは今もよくわかりません)という話がインターネット上に流布していましたが、それよりもIS<インフィニット・ストラトス>のED映像に影響されてランニングを始めた若者の方がその絶対数は多かったのではないかと私自身は今でも信じて疑いません。
Aメロ~Bメロ前半の5人各々のソロパートの後、Bメロ後半で全員パートに入り、サビでエネルギーが一気に開放されるこの構成がとても気持ち良いです。
まさに「カラダ中に流れ出すエナジー」がずっと止まらなくなります。
メインヒロイン5人それぞれの「お互いに認め合ってはいるけど決して譲らない、勝者になるのは絶対に自分」という自信がよく表現された歌詞も非常に素晴らしいです。
「強い風がミカタかどうかなんて関係ない自分次第だわ 行かなくちゃ!」や「次の風を待ってるだけだなんて 悔しくない自分じゃアリエナイ 進まなきゃ!」というフレーズには、人生における自分から能動的にアクションを起こさなければいけない数々のタイミングで数え切れないぐらい勇気をもらいました。きっとこれからもそうなのだと思います。
Os-宇宙人(エリオをかまってちゃん)
作詞:の子 作曲:の子 編曲:神聖かまってちゃん
「電波女と青春男」OP曲。
(私の観測範囲の) インターネットの皆様からの思いがとても強い曲という認識で、私が語るのはある種の恐れ多さすら感じている曲でもあります。
歌詞は神聖かまってちゃんのボーカルであるの子の自伝的内容でありながら、「電波女と青春男」のメインヒロインである藤和エリオの内面もしっかり描写されている、リンクしている。奇跡と言ってもいいかもしれません。
その歌詞に加え、妖しげなシンセサウンド、大亀あすかさんの特徴的な歌声・舌足らず気味な歌い方。「独特の世界観」とはあらゆる楽曲や創作物を表現する上でよく使われますが、この曲ほどその言葉が相応しい曲も滅多にないでしょう。
ところでたまにこの曲が「電波曲」と言われてるのは「『電波女と青春男』の曲」という意味ですよね?
オリオンをなぞる(UNISON SQUARE GARDEN)
作詞:田淵智也 作曲:田淵智也 編曲:UNISON SQUARE GARDEN
「TIGER & BUNNY」前期OP曲。
music.apple.com当時邦楽ロック好きの間では徐々に人気が高まりつつあったUNISON SQUARE GARDENですが、その後同バンドがより幅広い層の認知度・人気を獲得するに至った大きなきっかけの一つはこの曲ではないでしょうか。
UNISON SQUARE GARDENとしては初めてキーボードが使われた楽曲で、それが歌詞中にも出てくる「新未来」をどことなく感じさせるサウンド作りに大きな役割を果たしていると思います。
また、Bメロが終わりにワンテンポ置いた後、ドラムを連打してすぐサビに入るこの構成にいつも痺れます。
初めて聞いた時は心臓がひたすらバクバクしっぱなしで本当にたまらず、命の危険も少しばかり本気で感じるほどでした。
歌詞がニコニコ動画の弾幕のように流れてくるPVもまた印象的ですが、こちらについては2008年のコラム(http://shinjukuloft.com/blog/top/archives/200810/17-1153.php)にもあるように、かねてから趣味がニコニコ動画であることを公言してきたボーカルの斎藤さんの趣向が反映されているものだと思われます。
Morning Arch(河野マリナ)
「Aチャンネル」OP曲。
起きて寝ぼけ眼のボーッとした状態から、顔を洗って歯を磨いて着替えて、そして窓を開けて心地の良い日差しを浴びた後に家を飛び出す・・・というような、朝のルーティーンが凝縮されたような一曲だと思っています。
1番サビ終わりの「お喋りがはじまる」という言い回しがとても好きです。
「お喋り」という日常的な行いに「はじまる」というワードをあえて組み合わせることによって、これから始まる一日への期待や高揚感と言うのでしょうか、そういうものがより増幅されていると感じます。
Oh My God♥(戸松遥)
「猫神やおよろず」ED曲。
the brilliant greenのお二人から提供楽曲で、川瀬智子さんが作詞を、奥田俊作さんが作曲および編曲を担当されています。
戸松遥さんと言えば天真爛漫で明るいイメージが強く、それまでの楽曲もその色を打ち出したポップチューンが多かったのですが、この楽曲はクールなロックチューン。
戸松遥さんの新たな一面を垣間見た楽曲で当時はかなり衝撃を受けました。
しかしクールすぎではないと言うのでしょうか、戸松遥さんの元来の歌声のかわいさも持ち味としてしっかり発揮されており、良い具合に楽曲との化学反応を起こし合っています。
戸松遥さんのかわいらしさとクールな面の両方が一度に味わえる一曲です。
面影ワープ(nano.RIPE)
作詞:きみコ 作曲:佐々木淳 編曲:nano.RIPE
「花咲くいろは」後期OP曲。
子供の頃の夏休みにあちこちを走り回って遊んだ頃を思い起こさせるような、ノスタルジックな歌詞が非常に印象的です。
サビの疾走感を感じさせながらもどこか涼しく切ない雰囲気は、楽しい夏を過ごしながらもその夏には必ず終わりは来る、そしてその終わりにも駆け抜けていくということが表れたものだと思っています。
OP映像の緒花のように海岸沿いを走りながら聴きたい曲でもあるし、蒸し暑い夏の日に涼しい扇風機の風を浴びてスイカバーを食べながら聴きたい曲でもあります(後者については実際に今やりながら当記事を書いています)。
READY!!!(765PRO ALLSTARS)
「THE IDOL M@STER」前期OP曲。
アニメ「THE IDOL M@STER」の前期が、765 PRO ALLSTARSがアイドルとして売れる前を描いたクールであったこともあり、本楽曲はアイドルとしての一歩を踏み出した765PRO ALLSTARSがナンバーワンでオンリーワンなアイドルグループをこれから目指すドキドキとワクワクが表現された楽曲になっています。
OP映像のライブシーンも本当に素晴らしいですね。
765PRO ALLSTARSのこのライブシーンをアニメ本編でもしっかり見届けたい。そうなるまでの過程を追っていたいし、その後も追っていたい。
視聴者にそう思わせるのに十分すぎるほどの魅力を持った映像であったと思います。
Party Love~おっきくなりたい~(RO-KYU-BU!)
「ロウきゅーぶ!」ED曲。
OP曲である「SHOOT!」が声優ユニットRO-KYU-BU!としての大人の面や、ロウきゅーぶ!という作品の「スポ根」の面が押し出されているのに対して、こちらについてはロウきゅーぶ!のメインキャラクターである慧心学園女子バスケ部5人という女子小学生の女の子のイメージや、ロウきゅーぶ!という作品の「ロリ」の面に重きを置いた、かわいらしくポップで明るい曲になっています。
歌詞はメインヒロインである智花の、主人公昴に対する気持ちを表したものでしょうか。
小学5年生と高校1年生という年齢差から生じるもどかしさとか、自分の身体の小ささ(色んな意味で)のコンプレックスとか、それでいて智花の健気な性格が、バスケ用語も通じてあらゆるところに反映されていてとても素晴らしいです。
冒頭のあの掛け声を初めて聞いた時は「中々すごいものぶっこんできたな」という戸惑いも大きかったのですが、やがてこの掛け声について「めちゃくちゃかわいいな・・・」と思うようになるのにまったく時間はかかりませんでした。
「パリラ パリラ パリラ(フーフー)」というカタカナ表記のパーリィな感じではなくて、歌詞カード通りの「ぱりら ぱりら ぱりら (ふーふー)」というひらがな表記の、とてもかわいらしい感じなんですよね。まさに萌えだよ萌え。
<余談>
この楽曲を歌う花澤香菜さん・井口裕香さん・日笠陽子さん・日高里菜さん・小倉唯さんの5人で結成された声優ユニットであるRO-KYU-BU!は過去に2枚アルバム「pure Elements」および「Dear friends」を出していますが、どちらも良曲揃いの最高のアルバムです。
聴いたことがない人には是非聴いてほしいです。
※前者についてはSpotyでは配信されているようですがApple Musicではないようです。
後者については両方で配信。
Unmei♪wa♪Endless!(放課後ティータイム)
作詞:大森祥子 作曲:Tom-H@ck 編曲:Tom-H@ck
「映画けいおん!」テーマ曲。
1期OP曲「Cagayake!GIRLS」や2期前期OP曲「GO! GO! MANIAC」、2期後期OP曲「Utauyo!!MIRACLE」の明るくてキラキラしたロックチューンという流れを汲んでいます。
その中でも、「映画けいおん!」という、アニメ「けいおん!」シリーズ最後の作品のテーマ曲ということで、いわゆる集大成と言うような、それぐらいの強いエネルギーを感じる楽曲です。
それでいて、放課後ティータイム上級生組の高校生活の「終わり」というのでしょうか、Cメロ~ラスサビのあのどこか切ない雰囲気はそれを提示したものだと思います。
ただし、まさに「青春」と呼ぶべき高校生活が終わってもこれからの人生はちゃんと続いていく、そんな強い意志を、最後の「ベートーベンのお手本になれちゃう級じゃ!?ジャン!!」の力強い歌い上げから感じます。
あらためて振り返っても、本当にすごい曲だと思います。
<余談>
今年の1月に立川シネマシティ・ツーにて映画「けいおん!」の極上音響上映があり、私も足を運びました。
極音の分厚いサウンドでこの曲を聞いた時のあの感無量感はこれから先永遠に忘れられないでしょう。
「感情が感情になる」とはこういうことかと初めて理解できた瞬間だったと思います。
おわりでーす(三四郎・小宮)
楽曲紹介のような文章を書くのは初めてでしたが、いやぁ、実際にやってみるとなかなか難しいですね。
そしてここまでの文字数が約7000文字ということで、ここまでの量の文章を書く体力が自分にあったのかと心の底から本気で驚いています。
新たな自分の発見です。
これからも新たな自分をたくさん発見していきたいですね。